皆さん、こんにちは!
ROGアンバサダーのデバイスガジェ太郎こと40gameです!
今回は、MMOジャンルのゲームにおすすめなゲーミングマウスASUS ROG Spatha(スパタ)のレビューをしていきます。

ROG Spathaのパッケージ

SpathaとHORSEM4N
※記事内の一部の画像、『』内の言葉はASUSのホームページより引用しています。
Contents
ASUS ROG Spathaの同梱物
まずはROG Spathaの同梱内容は以下の通り(表記はASUSのホームページから引用)
- ROG Spatha 本体
- 無線レシーバー機能付き充電ドック
- USBケーブル×2:編み込みタイプ(2m)とラバータイプ(1m)
- 予備のスイッチ×2:Omron製D2F-01F
- 分解用星型ドライバー
- R.O.G.オリジナルキャリングケース
- マニュアル/R.O.G.証明書
- R.O.G.ロゴステッカー×2
長さの違う2種類のUSBケーブルと交換用の左右クリックスイッチが同梱されているのは、Gladiusシリーズと同じで近年のROGゲーミングマウスの特徴の1つ。短いケーブルはノートPCでの使用に便利です。
余談ですが、Spatha発売当時(2016年)、ROG=Republic Of Gamersは「R.O.G.」と表記されていました。現在は「ROG」で統一されています。
ROG Spatha(スパタ)の名前の由来
製品名の「Spatha」の読み方はスパタ。「古代ローマの長剣」の意味です。
ASUSのゲーミングデバイスには古代ローマ/ローマ共和国(Republic of Rome)の武器などに由来する名前が多く付けられています。
海外のYoutuberのレビューでは「スパサ」や「スパーサ」と発音されているようにも聞こえましたが、ASUSの公式Twitter「ROG Japan」によると国内では「スパタ」が正式名称とのこと。
Spathaのスペックと外観
Spathaのスペック
ROG Spatha | |
---|---|
国内発売日 | 2016年10月15日 |
接続 | 有線/ワイヤレス両対応 |
センサー | レーザー式 |
サイズ:マウス (奥行き x 幅 x 高さ) | 137 x 89 x 45 mm |
サイズ:無線レシーバー機能付き充電ドック (奥行き x 幅 x 高さ) | 22x 81 x 141 mm |
重さ (ケーブルを除く) | 178.5 g |
解像度 | 8200 dpi |
ボタン数 | 11+ホイールボタン |
LED | スクロールホイール・サイドボタン・ロゴ箇所 ※有線接続時のみAURA SYNC対応 |
有線接続時のみAura Syncに対応
本体のLEDはROGロゴ、サイドボタン、スクロールホイールの3箇所。
有線モード時のみAura Syncに対応しています。
無線(ワイヤレス)接続時は、ROG Armoury IIというソフトウェアでバッテリーの残量に応じて色を変えるなど、色と光り方を変更することが可能です。
また、ROG Syncで対応キーボードとライティングの同期ができます。
参考:Aura SyncとROG Sync
ROG製品のライティング管理にはAura SyncとROG Syncという2つの異なるシステムがあります。
どちらもライティングの設定や他のゲーミングデバイスとの同期を管理するものですが、Aura SyncはマザーボードやメモリなどのPCパーツとの同期も可能。Aura対応のサードパーティー製PCパーツも数多く発売されています。
充電ドック(クレードル)
無線受信機を兼ねた充電ドックは強力な磁石になっており、マウスを近づけるだけでカチッと吸い寄せられるように引っ付いてくれます。反対に取るときは横から外すように取るのがコツ。
下部にLEDがありますが、これはマウスとの接続を示すインジケーターで、マウスともライティングの同期はされません。
充電用途からも手の届くところに設置しますので、ドック自体がもっとギラギラに光ってくれても良かったのではと思ってみたりします。

無線受信機を兼ねた充電クレードル

LEDは接続インジケーター
メカニカルな外観と重量級のサイズ感
SpathaはROGのゲーミングマウスでは珍しくメカニカルで近未来的な外観をしています。
そして、何よりも圧巻なのがその重量級のサイズ。間違いなく私が所有したことのあるマウスの中で最も大きなものです。
俊敏な操作を必要とするゲームには向きませんが、重さによる操作の安定は見込めそうです。

左からROG Pugio、Spatha、Gladius II
内部を開けてみると分かりますが、本体の重さの大半を占めていると思われるのが無線接続用のバッテリー。
いま開発されれば軽量化が図れるのかも知れませんが、ウエイトコントロールができるマウスでは200gを超えるものが存在しますし、マウスの重さにも好みがあり、慣れてしまえばこんなものかと…
また、左右非対称型の右手用マウスですので、マウスの外側に向けて傾斜が付いており、左右クリックの形状も異なります。

Spathaは左右非対称形の右手用マウス

左右クリックの形状も異なります
Spathaの特徴
Spathaの特徴1:サイドに6+2ボタンMMO向けゲーミングマウス
Spathaはサイドに6つ、左クリック横に2つのボタンを配した多ボタンのMMO向けゲーミングマウス。
他社製のMMO向けゲーミングマウスでは格子状や円状など規則的に並ぶボタン配列のものが多いのですが、Spathaのサイドボタン配列は非常にユニーク。
実はこのサイドボタンはROGのロゴである目の形でレイアウトされているんです。流行りの人間工学(エルゴノミクス)ではなく、デザインを重視したのには潔さを感じます。

ユニークな配列のサイドボタン

Republic Of Gamers(ROG)のロゴ
一見、特殊な配列に慣れるまでに時間が掛かりそうですが、良く言えばそれぞれのボタンの形や大きさが違うことで直感的な操作を可能にしています。
参考:MMOとは?
「MMO(Massively Multiplayer Online/大規模同時参加型オンライン)」とは、一度に非常に多くの人数のプレイヤーが同じサーバー内で遊ぶタイプのオンラインゲーム。RPG(ロールプレイングゲーム)との相性も良く、リネージュやファンタシースターオンライン、ファイナルファンタジーXI、ドラゴンクエストXといった有名なタイトルがあり、MMORPGというジャンルとして確立されています。
MMOジャンルのゲームでは使用キー数が多く、移動に使うキーボード側の左手よりもマウスを持つ右手にショートカットボタンがあると有利にプレイができます。各ゲーミングデバイスメーカーからは20ボタンもあるようなMMOに特化したゲーミングマウスも多く発売されています。
Spathaの特徴2:有線・無線(ワイヤレス)両対応
Spathaは有線でも無線(ワイヤレス)でも使用することができ、充電ドック(クレードル)が無線受信機を兼ねています。
長時間のゲームで充電が切れるようなことがあっても、簡単に有線接続に変更できます。
余談ですが、一般的にワイヤレスマウスは接続に2.4Ghzの帯域を使っており、同じ帯域を使うWi-Fiだけでなく、USB3.0ポートとも干渉することがあるそうです。もし遅延を感じるようであれば、外付けハードディスクなど他の機器で使用中のUSB3.0ポートとできるだけ離れたUSB2.0ポートで使用してみると良いかも知れません。
Spathaの特徴3:内蔵メモリにプロファイルを保存
Spathaの11個のボタンとスクロールホイールは、ROG Armoury IIでマクロプログラムやキーアサインが可能です。
5つまでのプロファイルを本体内蔵のフラッシュメモリに保存でき、ソフトを使わなくてもマウス操作だけで切り替えられるのはシームレスで便利。
現時点で発売されているASUS ROGのゲーミングマウスの中で、プロファイルを本体に保存できるのはSpathaだけの機能です。
Spathaの特徴4:交換可能な左右スイッチ
信頼の国内製オムロンスイッチ
ROG PugioやGladiusシリーズと同様、Spathaにも交換用の予備スイッチが付属しています。
プリインストールされている「D2FC-F-7N」も、交換用の「D2F-01F」も2000万クリックの耐久性を誇るオムロン社のスイッチ。クリック感が異なるだけではなく、前者は中国製、後者は国内製といった違いもあります。
特にD2F-01Fは、しっかりとしたクリック感がありながらも重すぎず、バランスの良いスイッチとして定評があります。
ASUSのホームページによるとSpathaは下記のスイッチとも互換性があるとのこと。
- Omron D2F Series switches: D2F, D2F-F, D2F-01, D2F-01F
- Omron D2FC Series switches: D2FC-3M, D2FC-F-7N, D2FC-F-7N(10M), D2FC-F-7N(20M)
Omron D2FCスイッチはAmazon.co.jpでも購入ができます。ご興味のある方は是非、ご覧ください。
マウス開封の儀
マウスに物理的なカスタマイズができるのはデバイス好きにはたまらない仕様です。
ではマウスを開けてクリックスイッチを交換してみたいと思います。
まずはピンセットを隙間にねじ込んで底面のゴムを外します。
Gladius IIやPugioは汎用性の高いプラスネジでしたが、Spathaには星型(トルクス)ネジが使われており、専用工具が付属しています。
内部の中央にある黄色のものは無線接続用のバッテリーです。

底面のラバーを取り外すにはピンセットが便利

Spathaの内部
これまでGlaidius II、Pugioのマウススイッチを交換してきましたが、Spathaは隙間が狭くて指が入りづらく、左クリックの取り外しが少し大変でした。
Spathaの使用感
Spathaを掴み(つかみ)持ち
私はマウス「掴み(つかみ)持ち」派ですが、本体の大きさのおかげで「掴む」よりも、どっしりと手のひらを預けてしまうのが手首への負担も少なく快適でした。
ASUSのホームページには「つまみ持ち」にも対応と書かれてはいますが、日本人の標準的な手のサイズでは難しいのではないかと思います。

Spathaをつかみ持ち
特殊な配列のサイドボタンは使い込めば慣れていけそうです。
それよりも左クリック横の奥側のボタンが私の持ち方や指の長さではギリギリで、さらにスクロールホイール手前のDPI変更ボタンは小さい上に凹凸がないため、少し押しづらく感じました。

指が届きにくいボタンも
狭めのデスクには要注意
実際に使用してみると、決して軽くはありませんが、思っていた以上に重さは感じません。
むしろ素早い操作を求めなければ、ゲームジャンルによってはこれくらいの安定感が良いくらい。マウスパッドROG Sheathとの掛かりも良く「しっかりと食う」感じがします。
ですが、机上が狭く頻繁にマウスを持ち上げて位置を戻していると、Spathaの重さをストレスに感じてくるかも知れません。加えて、左右の滑り止めラバーが小さいため、持ち上げる動作中にサイドボタンを誤操作しやすいような気もしました。

Spathaは大判マウスパッドSheathとの併用がおすすめ
Amazon、楽天市場、Yahoo!ショッピングでROG Spathaを購入
まとめ
ROG Spathaのココがおすすめ
- 合計11ボタン+スクロールホイールのMMO向けゲーミングマウス
- 有線、無線(ワイヤレス)接続に両対応
- 内蔵メモリにプロファイルを保存
- 信頼の高いオムロン製の高耐久スイッチ
- 交換用スイッチ、2種類のUSBケーブル付き