今回はLoctek(ロックテック)様から「FLEXIMOUNTS モニターアーム M21」をお借りできましたので、モニターアーム選びのポイントと共にレビューをしていきます。
お借りしたものとは言え、しっかりと公正なレビューに努めますので、皆さんも是非、厳しい眼でこの記事をお読みいただければと思います。
Contents
モニターアーム(ディスプレイアーム)を使うメリット
モニターアームを使う一番のメリットは自分の好きな位置にディスプレイを配置できること。
ゲームプレイ時にはディスプレイ全体を見渡せるように遠ざけたり、インターネット閲覧時には文字を近くで見たりといったことが簡単にできます。
正しい姿勢と目線にディスプレイを固定でき、パソコン使用時の眼の疲労軽減や猫背防止にもなります。
また、ディスプレイとスタンドがデスクの奥行きを占領してしまうような場合でも、モニターアームがあれば、デスク上がスッキリとし、書く作業のときにも広々としたスペースが使えます。

シングルモニターアーム「M21」 ※Loctek, Fleximountsのホームページより
Loctek社の「FLEXIMOUNTS モニターアーム M21」は、ディスプレイを1つ付けることができるシングルタイプのモニターアーム。
価格は¥2,480(税込)とお手頃で、30インチ(10kg)までのディスプレイに対応しており、初めてモニターアームを買う方におすすめしたいエントリーモデルです。

10~30インチ、10kgまでのディスプレイに対応 ※Loctek, Fleximountsのホームページより
モニターアーム(ディスプレイアーム)の選び方
モニターアームの購入が初めてという方に、その選び方のポイントについて少し触れておきたいと思います。
モニターアーム選びのポイント1:VESA規格
モニターアームを購入する際にまず確認しなくてはならないのは、取り付けるディスプレイのVESA規格です。
VESA規格とは、モニターアームを取り付けるディスプレイの裏側のネジ穴の位置を決める規格。「VESA」後に続く数字が四隅のネジ穴同士の間隔(長さ)になります。
パソコン用のモニターサイズでは、VESA75やVESA100が一般的ですが、リビング用の大型液晶TVではVESA200といったものも見られます。
「M21」はVESA75やVESA100のどちらの規格にも対応できるようにアタッチメントが同梱されています。
ごくまれにVESA規格に非対応のディスプレイもあります。お使いのディスプレイのVESA規格については、マニュアルで確認をするか実際にネジ穴の間隔を図ってみてください。
モニターアーム選びのポイント2:取り付け方法と机の厚さ
VESA規格の次に確認しなくてはならないのはモニターアームの取り付け方法と机の厚さです。
モニターアームを机に取り付ける方法には次の3種類があります。
- クランプ式
デスクを挟みこむように取り付ける。設置の手軽さが特徴。 - ネジ固定式
デスクにネジで直接固定して取り付ける。強度は増しますが、机にネジ穴を開けなくてはなりません。 - グロメット式
クランプ式とネジ固定式を合わせた取り付け方法。デスクに穴を開けてボルトを入れ、さらに上下から挟み込んで取り付ける。
クランプ式→ネジ固定式→グロメット式の順に強度が強くなります。
ただし、クランプ式以外は机に穴を開けなくてはならないため、一度、位置を決めると何度も変更することは難しくなります。
「M21」はクランプ式という取り付け方法で、20mm(2cm)から100mm(10cm)までの厚さの机に対応しています。手軽ではありますが、デスクの素材によっては天板を傷つけてしまうこともありますので、心配であれば、100均にある滑り止めなどを間に挟むといいと思います。

「M21」はクランプ式
また、合板の強度が弱い箇所もあるかも知れません。少し叩いてみるなどして確認をし、必要に応じて取り付け部の補強も検討してください。
モニターアーム選びのポイント3:アームの軸数
アームの軸数とはモニターアームを曲げることのできる箇所の数。人の関節に当たる部分です。
アームを頻繁に様々な方向に動かしたいのか、それとも一定の場所に固定できればいいのかといった用途によって必要な軸数は変わります。軸数が多ければ可動域も広く便利ですが、それに伴って本体も重く、高額にもなります。
「M21」のアームは比較的、軽い力でスムーズに動き、ぐらつきもなく、しっかりと決めた位置にディスプレイを固定してくれます。

全てのアームを伸ばしても安定しています
ディスプレイを回転させる水平調節も可能で、これが下の写真内の3軸に加わることで「4軸構造」となります。

4軸構造でモニター位置を自由に調整 ※Loctek, Fleximountsのホームページより

M21の仕様図 ※Loctek, Fleximountsのホームページより
アーム自体の高さは200mm~410mmの間で調節できますが、 その都度、垂直ポールとの取り付け位置にある「止め輪」を緩めたり締めたりする必要があります。
机の裏側に回らないと作業がしにくい位置ですが、一度高さを決めたら頻繁に変える必要が無い場合は気にならないとは思います。
Loctek「FLEXIMOUNTS モニターアーム M21」の使用感レビュー
それではここからは「M21」の実際の使用感をレビューしていきます。
今回は使用しなくなっていたディスプレイの再利用によるデュアルディスプレイ化を「M21」で試みることにしました。
5分程度で組み立て完了!
Loctekは「FLEXIMOUNTS」のブランド名でモニターアーム以外にも数多くのスタンディングデスク、テレビスタンドなどを販売するメーカー。
「M21」の外箱もしっかりしており、価格以上の安心感があります。
開封してみると、「モニターアーム本体」「ネジ類と工具」が丁寧に納められていました。必要な工具は全て同梱されていますので、安心して手ぶらで箱を開封してください。

外箱もしっかりしています

M21の開封と同梱物
モニターアーム自体の組み立ては説明書を見ながらでも5分程度で完了します。
クランプ式ですので机への取り付けも簡単でした。

完成したモニターアーム「M21」を設置

台座には「FLEXIMOUNTS」のロゴ
ディスプレイをモニターアームへ取付
次にアームに取り付けるディスプレイ側に必要な作業です。
液晶面を下にして作業をしますので、傷防止のためにも養生マットを敷くようにしてください。なければ段ボールや新聞でも良いと思います。
ディスプレイによって仕様は異なりますが、私のものは裏側のVSAマウント部分のネジを外すだけでした。

養生マットは必須

私のディスプレイはVESA100規格でした
「M21」にもVESAマウント用のネジが同梱されていますが、長さが足りなかったので、先ほど外したネジをそのまま使い、モニターアームに取り付けました。

ディスプレイをモニターアームに取り付けて完成

既存のディスプレイと合わせてデュアルディスプレイに
おすすめの便利な使い方
今回のように画面サイズや解像度、応答速度も異なる2つのディスプレイの場合、ディスプレイを縦+横にする使い方がおすすめです。
縦にするディスプレイは幅が狭く、モニターアームのおかげでスタンドがないので、2つディスプレイを置いていてもデスク上はかなりスッキリしています。
インターネットやPDFの閲覧には縦長のほうが効率が良いですし、片方のモニターで攻略wikiを見ながらゲームをするなんてこともできます。
PUBGをプレイしながら、もう1つのディスプレイには地図の画像や操作方法を表示させるといった使い方も便利ではないでしょうか?
また、ディスプレイはアームのVESAマウントを中心に回転しますので、「縦+横」以外に「横+横」にもしたい場合は、横向きの高さに合わせておく必要があります。縦向きにの高さに合わせてしまうと、そのまま横回転させた場合、2つのディスプレイの高さが揃わなくなってしまいますので注意してください。

WEBサイト閲覧は縦長が便利

地図や攻略wiki、操作方法を見ながらPUBGをプレイ
「M21」には、便利なケーブルガイド(クリップ)も付いていますので、ディスプレイの向きを変更する際にもケーブルが絡まることを防いでくれます。

便利なケーブルガイド(クリップ)
シングルアーム×2でデュアルモニター化
今回は既存のディスプレイはそのままに、「M21」1つでデュアルモニターにしてみました。
もちろん「M21」をもう1つ買い足して、シングルアーム2つでデュアルモニター化も可能です。
ディスプレイを2つ付けることができるダブルアームではなくシングルアームを2つ使うメリットは、机の1箇所に力が加わりすぎないことにあります。
強度に不安がある箇所に負担が掛かり過ぎると、変形したり、最悪の場合はディスプレイが落下するという事故にもなりかねません。
モニターアーム「M21」のメリット、注意点
それでは最後にもう一度、Loctekの「FLEXIMOUNTS モニターアーム M21」のメリットや購入する際の注意点を整理しておきます。
「M21」のメリット
- Loctek「FLEXIMOUNTS」ブランドの安心感
- ¥2,480(税込)と低価格でありながら、しっかりとした作り
- クランプ式で机に穴を開けたりせずに気軽に設置できる
- 組み立てが簡単
- ディスプレイを回転させる水平調整も可能な4軸アーム
- -85°~15°の間のチルト機能
- 机の外側にディスプレイを出してスペースを確保

-85°~15°のチルト機能

ディスプレイを外側に出して机のスペースを確保
「M21」を購入する際の注意点
- 耐荷重は10kg、対応モニターサイズは10~30インチ
- 取り付けられる机の厚さは20mmから100mm
- 跳ね上げ機能はない(チルトのみ)
- 頻繁に高さを変えたい人にはモニターアーム自体の高さ調整が少し面倒
いかがでしたでしょうか?
モニターアームは種類が多く、価格差も大きいため、どれを選べばいいのか悩む方も多いと思います。
実は私に取りましても初のモニターアームが今回の「FLEXIMOUNTS モニターアーム M21」となりました。
まずはモニターアームがどんなものなのか試してみたいという方には「M21」は価格や機能面、耐久性においてもオススメできる商品です。
Loctek(ロックテック)では、今回の「M21」以外にもデュアルモニターアーム「M22」や手軽に上下の跳ね上げができるガススプリング式の「D8」など、目的や予算に合わせたラインナップが数多く揃っています。
きっと皆さんに合ったモニターアームが見つけられると思いますので、気になった方は是非、下記のLoctek「FLEXIMOUNTS モニターアーム M21」のホームページをご覧ください。
「FLEXIMOUNTS モニターアーム M21」の商品ページ
※リンク先はLoctekのホームページ
- Loctek Fleximountsブランドのホームページ
https://www.fleximounts.jp/ - Loctekの豊富なモニターアームのラインナップ
https://www.fleximounts.jp/product-category/monitor-mounts/