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モンスター級のハイスペックゲーミングスマホASUS「ROG Phone」 | デバイスガジェ太郎のあれこれレビュー

ガジェット

モンスター級のハイスペックゲーミングスマホASUS「ROG Phone」

2018年6月15日

COMPUTEX TAIPEI 2018でASUS(エイスース)のゲーミングスマートフォン「ROG Phone」が発表されました。
世界初のクロックアップされたQualcomm Snapdragon 845を搭載し、独自の冷却システムと超音波タッチセンサー「AirTriggers」、そして高い拡張性を持つ最強のゲーミングスマホの登場です。

今回の記事では、ROG Phoneのスペックや特徴を見ながら、さらに昨年の11月に発売され話題となったRazer Phoneとの比較もしたいと思います。

COMPUTEX TAIPEI 2018で発表された「ROG Phone」

COMPUTEX TAIPEI 2018で発表された「ROG Phone」

Contents

ROG Phoneの特徴

ランドスケープモードで便利なベゼルとAura RGBで輝く裏面のロゴ

ROG Phoneのディスプレイは6.0インチ有機EL(OLED)。
iPhone Xのような全画面ではなく、液晶画面の上下にベゼルがあるのは、ゲームや動画視聴で横持ち(ランドスケープモード)する際に、指で画面が隠れたり誤操作したりしないためだと思われます。

いかにもゲーミングスマホらしいのは裏面のデザイン。
ROGのロゴマークはAura RGBで色やイルミネーションパターンを着信やメール通知に合わせてカスタマイズできます。また、放熱用のスリットがあるのも特徴的と言えます。指紋認証ボタンはスマートフォンを手に持った際に、自然と裏面に回る人差し指で押しやすい位置にあります。

ROG Phoneの外観

ROG Phoneの外観

裏面下部に見えるのは製品名の「ROG」を表す「Republic Of Gamers」の文字。これはASUSのゲーミングデバイスのブランド名ですので、同社のスマホZenFoneシリーズとは一線を画しているということになります。

公式Twitterによると「ROG」は「アール オー ジー」と発音するのが正しいとのこと。
そうなると当然、「ローグ フォン」ではなく「アール オー ジー フォン」なんですね…うーん。。。語呂も悪くあまりかっこよくない気がするには私だけでしょうか?

ASUSの公式Twitterより

世界初2.96GHzにクロックアップされた「Snapdragon 845」

スマホの心臓部ともいえるプロセッサはQualcomm製の新世代ハイエンドSoC(System-on-a-Chip)Snapdragon 845。しかも2.96GHzにクロックアップ(オーバークロック)されています。
同じくSnapdragon 845が搭載されているサムスンのGalaxy S9、S9+やXiaomiのMIX 2Sの最大クロック数は標準の2.8GHzですので、約5.7%のクロックアップ。

余談ですが、サムスンのGalaxy S9、S9+は地域やキャリアによって最大クロック数が2.7GHzのものもあります。

冷却性能

スマホでゲームをしたり、Youtubeを見たりしていると本体が熱くなってきた経験のある方も多いと思います。
ROG Phoneにはそんな発熱対策として、3Dベイパーチャンバー、銅製ヒートスプレッダ、カーボン冷却パッドの3層からなる独自の放熱・冷却機構「GameCool system(ゲームクール システム)」があります。

3DベイパーチャンバーはCoolerMaster社のCPUクーラーなどでも使用されている技術。ベイパーチャンバー内の冷却液がCPUの熱によって気化した後、放熱により再び液体に戻り、CPUを冷やす循環機構です。

冷却システム

冷却システム

さらに、付属のAeroActive Cooler(エアロアクティブ クーラー)を取り付けることで冷却性能を上げることもできます。
専用の冷却ファンが同梱されているなんてちょっとびっくりですね。

冷却性能を高める外付けのAeroActive Cooler

冷却性能を高める外付けのAeroActive Cooler

ゲームに便利な超音波タッチセンサー「AirTriggers」とXモード

ROG Phoneはゲーミングスマホとして特徴的な機能を多く備えており、その1つが横持ちした際の上部左右にある超音波タッチセンサー(ultrasonic AirTrigger touch sensors)です。
PS4コントローラーのショルダーボタンL1・R1のような使い方ができます。

このAirTriggersの超音波タッチセンサーは、物理的な接触が必要なタッチセンサー(touch-sensitive controls)に比べて、より軽い力で認識され、感度にも優れているとのこと。もちろんボタンカスタマイズが可能ですので、FPSのように複数のボタンを同時に操らなくてはならないゲームには便利そうです。

FPSゲームで効果を発揮する超音波式のAirTriggerタッチセンサー

FPSゲームで効果を発揮する超音波式のAirTriggerタッチセンサー

また、ゲーム時のパフォーマンスを最適化する「Xモード」を有効にすると、全てのRAMをいったん解放し、本体のリソースをゲームに集中させることができます。ゲーミングPCで見られる「ゲームブーストモード」と良く似たもので、XモードにはAeroActive Coolerの冷却効果を最大化、ゲーム以外のアプリのバッテリーやメモリ浪費を防止といった機能もあります。

Qualcomm Quick Charge 4.0とASUS HyperChargeによる急速充電

2つのUSB Type-Cポートのうち、下部のポートはQualcomm Quick Charge 3.0、サイドのものはQualcomm Quick Charge 4.0に対応しています。
さらに付属の電源アダプタを使用することで、ASUS HyperChargeと呼ばれる急速充電が可能で、4000mAhのバッテリーが0の状態から60%までに掛かる時間は35分としています。

サイドにも充電ポートがあるのは便利

サイドにも充電ポートがあるのは便利

ROG Phoneの高い拡張性と周辺機器

ROG Phoneの特徴や驚くべき点は本体自体のスペックだけに留まりません。既に発表されている豊富な周辺機器を活用することでスマホゲームを全く別の次元のものにしてくれます。

TwinView Dock(ツイン ビュー ドック)

6インチAMOLED(2160 x 1080)の補助スクリーンになる「TwinView Dock(ツイン ビュー ドック)」を取り付けることで、フロントに4つのスピーカーと背面に2つの物理的トリガーボタンが追加されるだけではなく、ROG Phoneの冷却効率を高め、6000mAhの大容量バッテリーパックにもなります。

見た目はニンテンドー DSのようなデュアルスクリーンコンソールですが、動画を見ながら、インターネット検索をするといったゲーム以外での用途も広がりそうです。

TWINVIEW DOCKで2画面に

TwinView Dockで2画面に

Mobile Desktop Doc(モバイル デスクトップ ドック)

「Mobile Desktop Dock」は、その名の通りROG Phoneを「モバイル デスクトップ」に変える拡張機器。
ROG Phoneを補助ディスプレイとしながら、外部4K UHDモニターやマウス、キーボードと言った周辺機器に接続することができます。また、有線ギガビットLAN、5.1チャンネルサラウンドサウンドシステム用のS/PDIF出力ポートも備えています。

マウスやキーボードを接続し、有線ギガビットLANを使ってのゲーム体験はモバイルゲームの域を超えてしまっています。PCとの連携を模索するスマホは数多くありますが、本格的にPCに取って変わりそうな本気度を感じます。

PCとのドッキングを可能にするMOBILE DESKTOP DOCK

PCとのドッキングを可能にするMOBILE DESKTOP DOCK

Gamevice Controller & WiGig DOCK(ゲームバイス コントローラー& ワイギグ ドック)

「Gamevice Controller」をROG Phoneに装着すると、十字キー(D-pad)やアナログスティック、A・B・X・Yボタン、L1・L2・R1・R2ボタンが追加され、ニンテンドースイッチの携帯モードのようなプレイスタイルになります。

また、「WiGig DOCK」と接続することで、超低遅延でTV画面とワイヤレスディスプレイ接続ができます。

Gamevice Controller & WiGig DOCKを使えばリッチなゲーム体験

Gamevice Controller & WiGig DOCKを使えばリッチなゲーム体験

発売日は?価格は?

気になるROG Phoneの発売日ですが、現時点では2018年夏の予定
ただ、日本国内でもこの時期に発売されるのかは未定です。同じくASUS社のスマホ「ZenFone」の新機種でも国内発売は世界展開よりも遅れることが常ですので、少し気長に待つ必要がありそうです。

価格についてはRazer Phoneと双璧をなすハイスペックであることを考えれば、おのずから700ドル以上(約77,000円)となることが予想されます。
先ほど紹介したような全ての周辺機器を揃えると10万は超えることになりそうです。

国内発売前に、個人輸入することも可能ですが、注意していただきたいのが技術基準適合証明等のマーク(技適マーク)の有無。この技適マークの無いスマホでWiFiやBluetoothを日本国内で使用すると電波法違反となる場合がありますのでご注意ください。

ROG PhoneとRazer Phoneのスペック比較

ここからはROG Phoneのライバルと言えるRazer Phoneとの比較をしていきたいと思います。

ROG PhoneのスペックをRazer Phoneと比較

まずはスペック(公称値)の比較です。
ROG PhoneRazerPhone
サイズ(mm)158.5×76.2×8.6158×78×8
重さ200g197g
ディスプレイサイズ・種類6.0インチ
有機EL
5.7インチ
IGZO液晶/Gorilla Glass 3
リフレッシュレート90Hz120Hz
解像度FHD:2160×1080WQHD:2560×1440
プロセッサQualcomm
Snapdragon 845
2.96GHz(クロックアップ仕様)
オクタコア
Qualcomm Snapdragon 835(MSM8998)
2.45GHz
オクタコア
電池容量4000mAh4000mAh
OSAndroid 8.1 Oreo発売当初:Android 7.1.1 (Nougat)
※ 現在はAndroid 8.1にバージョンアップ
RAM8GB8GB
ROM128GB/512GB64GB
リアカメラ
(外側)
1200万画素+800万画素のデュアルカメラ1300万画素+1200万画素のデュアルカメラ
フロントカメラ(内側)800万画素800万画素
GPUAdreno 630Adreno 540
SIMサイズnanoSIM×2nanoSIM
BluetoothBluetooth 5.0Bluetooth 4.2
Wi-Fi規格802.11a/b/g/n/ac/ad 2×2 MIMOIEEE802.11
a/n/g/n/ac

デザインの違い

Razer Phoneのデザインは良く言えば控えめで見た目はオーソドックスなスマホ。決して革新的なデザインとは思えません。
これはRazer社にスマホメーカーとしての技術がなかったことが少なからず影響しており、Razer Phoneは同社が2017年1月に買収したスマートフォンメーカーNextbit Systemsが開発中であった「Robin」のデザインが踏襲されています。

ROG Phoneは裏面に機能性を兼ね備えた斬新なデザインが施され、いかにもゲーミングデバイスメーカーのスマホといった印象。

プロセッサの違い

プロセッサの供給・開発元のQualcomm社によると、ROG Phoneに搭載されているSnapdragon 845はRazer Phoneに使用されているSnapdragon 835に比べてCPU性能は最大25%GPU性能に至っては最大30%向上されているとのこと。

ディスプレイと応答速度の違い

Razer Phoneのディスプレイは最大リフレッシュレート120HzIGZO液晶パネルでアスペクト比は16:9
ROG Phoneは最大リフレッシュレート90Hzの有機ELディスプレイで応答速度は1ms、アスペクト比が18:9

リフレッシュレートとは1秒間に画面を更新できる回数のことで、「リフレッシュレート120Hz」は1秒間に120コマで動きの速い動画を滑らかに再生することが可能です。
オフィスで使用する一般的な液晶モニターではリフレッシュレート60Hzのものが多いと思います。

実際に実機を並べてみないと比較は難しいですが、Razer Phoneはリフレッシュレートで優れているものの、画面サイズはROG Phoneに比べてやや小さめ。
反対にROG Phoneはリフレッシュレートでは劣るものの、応答速度や画面サイズでやや優勢です。

ストレージの違い

Razer Phoneの本体ストレージは64GBですが、microSDに対応しています。
ROG PhoneはmicroSDなどの外部メディアには対応していないものの、本体ストレージを128GBと512GBから選ぶことができるiPhoneと同じような仕様です。


いかがでしたでしょうか?
他メーカーからも「Black Shark」や「Red Magic」といったゲーミングスマホが発売されていますが、現状ではスペックや拡張性の高さからROG Phoneが頭一つ飛びぬけている印象。
ASUSにはZenFoneで培われたスマホの技術力やノウハウに加え、ROGブランドのゲーミングデバイスメーカーの側面もあり、ゲーミングスマホメーカーとしては優位なポジションにいます。

しかし、今後、ゲーミングスマホの開発競争は激化し、競合商品を意識しスペックアップを図ったデバイスが発売され続けるという壮大な後出しじゃんけん大会が予想されます。
また、Razerの公式オンラインショップでRazer Phoneの期間限定セールが始まったことが、2018年後半にRazer Phone 2が発表されるのではないかとの噂の信憑性を高めるなど、話題にも事欠きません。

個人的にはゲーミングスマホ市場が活気づき、新しいメーカーの参入や新機種の登場は喜ばしいことです。
そして、いつかROG Phoneを手に取り、レビューする日が来ることを楽しみにしていたいと思います。


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