Razerは北米時間10月10日(日本時間11日)の「Razer Keynote - October 2018」にて新製品「Razer Phone 2」の発売を発表しました!
今回の記事では現時点で分かっているRazer Phone 2の主な特徴や情報をまとめておきます。
※記事内の画像はRazerのホームページ、またはRazer Keynote - October 2018の動画から引用しています。
Contents
Razer Phone 2(レイザー フォン)の特徴やスペック
外観デザインに変化なし
Razer Phoneの発売から約1年を経てRazer Phone 2が発表されましたが、外観に大きな変化はありませんでした。前機種同様、Razerに買収されたNextbit Systemsの「Robin」のデザインが踏襲されています。
本体カラーは光沢のある「Mirror Black(内蔵ストレージ64GB)」とマットな「Satin Black(内蔵ストレージ128GB)」の2種類が用意されており、SatinはRazerの公式オンラインショップ限定販売となります。

本体カラーは「Mirror Black」と「Satin Black」の2色
プロセッサは「Snapdragon 845(2.80GHz)」
Razer Phone 2に搭載されているプロセッサはSnapdragon 845(2.80GHz)で、Razer Phoneの「Snapdragon 835」よりも処理速度が20~30%向上しているとのことです。
冷却機構に「Vapor Chamber」(ヴェイパーチャンバー)を採用することで冷却効率が上がったこともあり、ベンチマークスコアも同じSnapdragon 845を搭載しているOne Plus 6やSamsung Galaxy S9+よりも良い結果が出ています。

Razer Phone 2はSnapdragon 845(2.80GHz)を搭載

Razer Phone 2のベンチマークスコア
ディスプレイ性能がアップ
前機種のRazer Phoneが発売された当初はリフレッシュレート120Hzの恩恵を得られるスマホゲームは皆無でしたが、この1年で国内でもPUBG Mobileや荒野行動、ARK Mobileといったメジャータイトルも登場しました。
それでもまだオーバースペック気味にも思えますが、タッチセンサーのサンプリングレートも120Hzになったことで、ディスプレイスペックにおいては他のゲーミングスマホの追随を許さないものになったと言えます。
映像もゲーム操作もヌルヌルと動く世界で唯一の「TRUE 120HZ DISPLAY=真の120Hzディスプレイ」です。

リフレッシュレートもタッチセンサーも120Hz
前機種で不評だった画面の暗さも改善され、最大輝度は380Nitから580Nitにまで向上し、約50%明るくなりました。

輝度は580NitでRazer Phoneより50%明るく
Qiワイヤレス充電とQuick Charge 4.0+
Razer Phone 2ではQiワイヤレス充電(無線充電)に対応しただけではなく、Qualcomm「Quick Charge 4.0+」によりバッテリー残量1%から30分で50%までの充電が可能になりました。
バッテリー容量はRazer Phoneと同じ4000mAhですが、RAMの変更やディスプレイの消費電力を効率化することでバッテリーの持ちも良くなっているとのこと。

別売りの無線充電クレードルはChroma対応
但し、同梱されているのはUSB Type-Cの有線充電ケーブルで、上の写真のようなChroma対応の充電台は別売りです。
IP67防水防塵仕様
Razer Phone 2はIP67の防水・防塵仕様で、一時的であればスマホが完全に水没しても大丈夫なレベル。
iPhoneも7以降、防水・防塵が当然になってきましたので、流行りと言うよりはスマホの基本スペックになりつつあるのかも知れません。
カメラのスペックアップ
前機種のRazer Phoneでは非常に厳しい意見の多かったカメラ機能もRazer Phone 2では少し改善されています。
効果を実感しやすいものとしては、リアカメラの手ぶれ補正機能と4K動画撮影が可能になったこと、そして「ポートレイト」「パノラマ」「ビューティー」といった撮影モードも加わりました。

Razer Phone 2ではカメラもスペックアップ

Razer PhoneとRazer Phone 2で撮影した写真の違い
ただ、Razer Keynote内のプレゼンではカメラのスペックアップについて会場の反応はそれほど良くなく、何か歯切れの悪い感じがしました。Razer Phone 2のカメラが優れているのではなく、やっと他のハイエンドスマホレベルに近づいたという程度の評価であったように思えます。
背面ロゴがChroma対応に
Razer Phone 2の背面のRazerロゴはChroma対応になり、専用のモバイルアプリ「RAZER CORTEX: MOBILE」でエフェクトを設定することができます。
これはRazerファン垂涎の機能。

背面のRazerロゴはChroma対応に
また、メールや電話などの通知色も変更することができます。

通知色をカスタマイズ
内蔵ストレージ64GBは少ないか?
Razer Phone 2は最大1TBのmicroSDXCに対応しているとはいえ、Mirror Blackカラーの内蔵ストレージが64GBというのは心もとない感じ。
Satin Blackは128GBですが、Razerのオンラインストアでしか購入できず、内蔵ストレージが本体のカラーバリエーションで異なるのには違和感があります。
容量の大きいモバイルゲームも増えていますし、さらにRazer Phone 2でカメラのスペックアップを図ったのであれば、なおさら内蔵ストレージは大きいものを用意して欲しかったと思いました。
前機種Razer Phoneとのスペック比較
Razer Phone 2 | Razer Phone | |
---|---|---|
サイズ(mm) | 158.5×78.99×8.5 | 158×78×8 |
重さ | 220 g | 197g |
ディスプレイサイズ・種類 | 5.72インチ IGZO液晶/Gorilla Glass 5 | 5.7インチ IGZO液晶/Gorilla Glass 3 |
リフレッシュレート | 120Hz | 120Hz |
解像度 | WQHD:2560×1440 | WQHD:2560×1440 |
プロセッサ | Qualcomm Snapdragon 845 2.80GHz | Qualcomm Snapdragon 835 2.45GHz |
電池容量 | 4000mAh | 4000mAh |
OS | Android 8.1 | 発売当初:Android 7.1.1 (Nougat) ※ 現在はAndroid 8.1にバージョンアップ |
RAM | 8GB | 8GB |
ROM | 64GB | 64GB |
リアカメラ (外側) | 1200万画素+1200万画素のデュアルカメラ 4K動画撮影対応 | 1300万画素+1200万画素のデュアルカメラ |
フロントカメラ(内側) | 800万画素 | 800万画素 |
GPU | Adreno 630 | Adreno 540 |
防水 | 〇 | × |
Bluetooth | Bluetooth 5.0 | Bluetooth 4.2 |
Wi-Fi規格 | IEEE802.11 a/b/g/n/ac MIMO(2x2 ) | IEEE802.11 a/n/g/n/ac |
Razer Phone 2のOSは「Android 8.1」と発表されていますが、Android 9.0搭載のスマホも登場しつつありますので、恐らく後日アップデートされるのではないかと思います。
Razer Phone 2の価格と予約・発売日
Razer Phone 2の販売については、まず最初に残念なお知らせから…
日本での展開は未定です。まぁ、予想通りです。
現時点での販売地域は、アメリカ、カナダ、イギリス、ドイツ、フランスなどヨーロッパ諸国となります。
参考までに下記の画像内でドイツの表記が「DE」となっているのは、ドイツ語の『ドイツ=Deutschland(ドイチュラント)』の略。ISOで定められた国際規格略称です。
私はてっきりデンマーク(Denmark=DK)のことかと思ってました…

まずはアメリカ(US)、カナダ(CA)、イギリス(GB)、ドイツ(DE)、フランス(FR)、ヨーロッパ(EU)で予約開始
Razer Phone 2の価格
Razer Phone 2の価格は内蔵ストレージ64GBのMirror Blackが799ドル、同128GBのStin Blackが899ドル。
iPhone XS Maxなどと比べると安くは見えますが、Google製スマホPixel 3が799ドル、Pixel 3 XLが899ドルであることを考えると、それほど大騒ぎするような安さではありません。
10月11日から予約受付開始
現時点では「Mirror Black」のみ、北米時間の10月11日午前12時01分から販売地域のRazer公式オンラインストアで予約受付が始まっています。
輸入代行などを使っての購入も可能ですが、技適の関係で日本での通常使用はできませんのでご注意ください。