RazerからゲーミングマウスRazer Naga Trinity(レイザー ナーガ トリニティ)の発売が発表されました。
Razer NagaシリーズはMOBAやMMOに特化したゲーミングマウス。
これまで「Naga(ナーガ)」「Naga Hex(ヘックス)」の2つのシリーズで全8製品が発売されています。
今回の「Trinity」ではサイドプレートを「Naga」シリーズのグリッド状、「Naga Hex」シリーズのホイール状、さらにシンプルな2ボタンの3パターンに交換してカスタマイズができます。
ゲームや用途に応じてサイドボタンを12、7、2個に交換できる仕様は、まさに「Trinity = 三位一体」の名の通りです。

MOBA/MMOゲーミングマウス「Razer Naga Trinity」※RazerのHPより
Contents
これまでのNagaシリーズをお得にまとめた「Razer Naga Trinity」
これまでのNagaシリーズではサイドボタンをグリッド状に12個並べたNaga /EpicをMMO向け、ホイール状に6~7個並べたNaga HexをMOBA向けと棲み分けがありました。
今回のTrinityではサイドパネルを交換することでNagaにもNaga Hexの仕様にも変更することができるようになりました。
Naga TrinityはMOBA、MMO向けの2種類のゲーミングマウスを1つに統合したといえ、Razerのホームページにある「Modular MOBA/MMO gaming mouse」のキャッチコピーはまさにこのことを示しています。
また、シンプルな2ボタンのサイドパネルにも変更ができます。
MOBA、MMOとは
「MOBA(Multiplayer Online Battle Arena)」とは、マルチプレイヤーオンラインバトルアリーナと呼ばれるゲームのジャンル。
複数のプレイヤーが2つのチームに分かれ、リアルタイムで各キャラクターを操作し、敵チームと戦うスタイルのゲームのことです。有名なゲームとしては「Overwatch (オーバーウォッチ)」「League of Legends(LoL)」「Dota」など、ゲーム好きであれば一度は聞いたことのあるタイトルが並びます。
「MMO(Massively Multiplayer Online)」とは、一度に多くの人数のプレイヤーが同じサーバー内で遊ぶタイプのオンラインゲーム。
MMOではRPG(ロールプレイングゲーム)との相性も良く、大ヒットした「リネージュ」「ファンタシースターオンライン」や「ファイナルファンタジーXI」「ドラゴンクエストX」といったゲームもあり、MMORPGというジャンルとして確立しています。
Steam史上、空前の大ヒットとなっているPUBGも広義ではMMOとも言えますが、正確にはMOFPS(Multiplayer Online First Person Shooter)というジャンルのようです。
MOBAやMMOのゲームでは、マウスに割り当てられるボタンが多いほど有利にプレイができることから、各ゲーミングデバイスメーカーからも多くのMOBAやMMOに特化したゲーミングマウスが発売されています。
RazerとしてもNaga TrinityはNagaシリーズ全体で実に9作目の製品。これほど長くシリーズが続くRazer製品は他にはありません。
このことからもいかにMOBAやMMOゲームでゲーミングマウスが重要なのかが分かります。
すぐに使えるボタンが多ければ多いほどアドバンテージはさらに大きくなります。搭載された最大 19 個のプログラム可能なボタンには必要最低限のボタンのみ割り当てるのも、必要なありとあらゆるアイテムや呪文などゲーム内コマンドを配分するのも、あなたの自由。
※RazerのHPより
Razer Naga Chroma
Razer Naga Hex V2
Logicool ロジクール MMOゲーミングマウス G600t
Naga Trinityのネーミング由来
Razerのゲーミングマウスには蛇の名前が付けられるのが通例。
Naga(ナーガ)はインド神話に出てくる7つの首を持つ蛇の神様です。ゲームの敵キャラなんかにもよく名前が使われているのでイメージしやすいと思います。
前文でお伝えしましたが、「Trinity」は 三位一体という意味です。
FPSにも最適なNaga Trinityのスペック
これまでのNagaシリーズではレーザーセンサーを採用していましたが、Naga Trinityでは光学式に変更されました。
Razerでは「Razer 5G optical sensor with true 16,000 DPI」と表現されていますが、この「5G」は第5世代(Fifth generation)のこと。
Razerのゲーミングマウスの「5G」の特徴は
- 感度16,000DPIの光学式センサー
- 最大トラッキング速度は450IPS
- 最大加速度は50G
「5G」ゲーミングマウスには「Razer DeathAdder Elite(デスアダーエリート)」や「Razer Basilisk(バシリスク)」があり、Naga Trinityのスペックもこれらと同等のものということになります。
つまり、サイドパネルを2ボタンに変更すれば、DeathAdderやBasiliskが得意とするFPSのジャンルまでカバーできるというなんとも素晴らしい仕様。
ジャンルを問わずPUBGやレインボーシックスシージ(RS6)のようなFPSもプレイするゲーマーやカスタマイズ好きにもおすすめのマウスと言えます。
交換可能なサイドプレート
Naga Trinityのサイドプレートは「Naga」のグリッド状のボタン12個(メカニカルサムグリッド)と「Hex」のホイール状(メカニカルサムホイール)のボタン7個に加え、シンプルな2個のボタンの3パターンに交換できます。
マウス上部には左右クリック、スクロールホイール上下+押し込み、スクロールホイール下に小さめのボタン2つがありますので、サイドプレートの交換により総ボタン数はそれぞれ19個、14個、9個になります。

左右クリック、スクロールホイール上下+押し込み、小ボタン2つ

ホイール状に配置されたボタン(メカニカルサムホイール)

グリッド状に配置されたボタン(メカニカルサムグリッド)
「Chroma」表記なしでもChroma対応
ほぼ同時に発表された「Razer Tartarus V2」と同様、製品名に「Chroma」が入っていませんが、Naga TrinityもChromaに対応しています。
もはや製品名に入れなくても今後の新製品はChromaには標準対応ということになりそうです。
Chroma対応箇所は本体上部のRazerロゴ、スクロールホイール、サイドパネル。
「Razer Synapse 3.0」で1680万通りのカラーオプションをコントロールできます。
左右対称型のゲーミングマウス
Razer Nagaシリーズは左右対称型マウス。
私はふだん「Razer Deathadder」のような左右非対称型のマウスを使用していますが、一時的にNaga Hex V2に乗り換えたときに非常に違和感を感じました。左右非対称のマウスには傾斜がついているので、その角度でマウスを持つ癖がついてしまっていたようで左右対称型に慣れるまでに時間が掛かりました。
左右非対称型マウスからの乗り換えを検討される方は、購入前に違和感がないか実機でお試しになることを割と強めにおすすめします。
Razer Deathadder Elite
日本での購入はできるか?
Razer Naga TrinityはRazerのオンラインストアとAmazonでも購入ができます。
Amazonでの価格は12,397円(2018/5/11時点)です。
Razer Naga Trinity(RZ01-02410100-R3M1)
Razer Naga Trinity サイドボタンを2/7/12ボタンに付け替え可能 MMO/MOBAゲーミングマウス 【日本正規代理店保証品】 RZ01-02410100-R3M1
原稿執筆時点のAmazon.co.jpでは、Razer Naga Hex V2が7,425円、Naga Epic Chromaが14,892円でした。
サイドプレートの交換により、これらの2つのマウスの機能+αを併せ持つことを考えれば、お得感はあります。
いかがでしたでしょうか?
マウスのボタン数を簡単にカスタマイズできるのは、仕事でもプライベートでも同じPCを使用し、また、どんなジャンルのゲームにも手を出す私のような雑食ゲーマーには非常に便利だと感じました。
あとはPUBG熱を冷めさせるくらいのMOBA /MMOゲームを待つのみです!
余談ですが、Razer Naga Trinityは「5G」=「Razer 第5世代のゲーミングマウス。皆さんがお使いのスマホの電波表示の横に「4G」とあるのも第4世代の移動通信システムという意味です。
私は田舎住まいですので場所によっては未だに「3G」になります。。。田舎では人だけでなく電波の世代交代も進んでいません。