Razerの新型ワイヤレスマウス「RAZER LANCEHEAD(レイザーランスヘッド)」のTOURNAMENT EDITION(トーナメントエディション)である「RAZER LANCEHEAD TE」の国内発売日が2017年6月30日と発表されました。
実は、4月に「RAZER LANCEHEAD」が北米向けに発売された際、世界市場への展開は2017年5月から6月、TOURNAMENT EDITIONはそれよりも早くなるとの公式アナウンスでした。Razer JapanのTwitterでRAZER LANCEHEAD TEの国内発売が発表されたのが6/23、発売が6/30となりましたので、予想通り、遅れ気味です。
左右対称の高性能ゲーミングマウス「Razer Lancehead TE」が6月30日に日本でも発売。16,000DPI、対スピード性能は450IPS (約11.43m/秒)の5G オプティカルセンサー搭載。9ボタン有線タイプです。https://t.co/RA63GlKSAs pic.twitter.com/YhebPizVTn
— RΛZΞRJP (@RazerJP) 2017年6月23日
Contents
Razer Lancehead TEの特徴
左右対称型のエルゴノミクスデザイン
左右対称型の形状ですので、Razer Taipanの流れをくむデザイン。要は右利きの人にも左利きの人にも使えるということです。
RazerのホームページではLanceheadの形状について
Esports スポーツのトップアスリートへの幅広いリサーチの結果、すべてのゲーマーのさまざまなニーズを満たす、まったく新しい左右どちらの手でも使えるフォームファクターが完成しました。 左利きでも右利きでも、Razer Lancehead Tournament Edition を使えば、いつでも完璧な握り心地を実感できます。
と書かれています。
ですが、Razer DeathAdderシリーズのように利き手に合わせたマウスをいつも使用しているのであれば、人によってはかなり違和感を覚えると思います。私の手には、Lanceheadの左右対称型と縦に長い形状が馴染みませんでした。残念ながら持ちやすさ(握りやすさ)では、やはり利き手用のエルゴノミクスデザインには敵わないと感じました。
裏面のスイッチで設定の切り替えが可能
マウスのボタンカスタマイズやイルミネーション機能「Chroma」は、Razer製品ではお馴染みのRazer Synapseで設定します。さらにLanceheadは通常のクラウド保存に加え、本体内蔵のフラッシュメモリにも4プロファイルまで設定を保存でき、本体裏面のスイッチでプロファイル切替が可能です。
実はこのスイッチでのプロファイル切替が便利なんです。
例えば、ゲーム用のプロファイルでプレイした後、元のプロファイルに戻すためには、Synapseのアイコンを右クリックしてマウスを選択して設定を切り替える(写真)という作業が必要です。私の場合、公私で同じノートパソコンを使用していますので、ゲームをプレイする前とした後のこの作業が意外と面倒。切り替えを忘れて全画面のSteamのBig Pictureモードでプレイを始めたときの「やってしまった感」はハンパありません。
Lanceheadのようにスイッチひとつで簡単に切り替えをできるのは本当に助かります。

プロファイル切り替えが面倒
Razer Synapse 3対応予定
Lanceheadは「Razer Synapse 3(現在βステージ)」への対応を予定しています。
Razer Synapse 3は、「新しく刷新されたユーザーインターフェイス」「高度なマクロ作成機能」「1つのボタンに2つの設定を割り当てるRAZER HYPERSHIFT」などの新しい特徴を持つRazerの統合ソフトウェアです。公開予定日や各機能の詳細は不明ですが、現時点では、Razer Lanceheadのみが対応しているとのことです。
Razer Lancehead TEとRazer Lanceheadの違い
Razer Lancehead TEは有線マウス
Razer Lancehead TEは、通常のLanceheadとは違いワイヤレスではなく、有線マウス。恐らくワイヤレスは国内の技適を取ったり、印字したりで遅れているのかと思います。Lanceheadの一番の売りはRazer独自開発のAFT(適応型周波数テクノロジー)であると思っていただけに少し残念です。
- AFTについて
アダプティブ・フリークエンシー・テクノロジー(Active Frequency Technology)の略で、Razerのホームページでは
Razer Lancehead には Razer 独自の適応型周波数テクノロジー(AFT)を搭載し、100% 安定したデータ転送を実現。 高度なワイヤレス技術により、ミリセカンド単位の間隔で常に周波数チャネルをスキャンしてあらゆる干渉を検知、シームレスに使用周波数帯域を切り替えることにより、ラグのまったくないゲーミングマウスからシステムへのデータ転送を可能にします。
との説明があります。
要は、最も干渉の少ない無線周波数を自動的に選択することで、データ伝送の安定性と低遅延を実現しているとのことです。
Razer Lancehead TEはオプティカルセンサー
Razer Lancehead TEはオプティカルセンサー、Razer Lanceheadはレーザーセンサーのマウスです。
それぞれのセンサーの違いは
- オプティカルセンサーマウスの特徴光学式(オプティカル)ともいう。赤色LEDを採用したマウス。ガラス製デスクや光を反射しやすいデスク上では正常に動作しにくいのでマウスパッドが必要。
- レーザーセンサーマウスの特徴
目に見えない不可視レーザーによって、オプティカルでは使用が難しいガラス製デスクなどでも正常に動作するだけではなく、木製デスクのようにデコボコした場所でも正確なマウス操作が可能。一般的に高額マウスに使われている。
Razer Lancehead TEとRazer Lanceheadの比較表(※Razerのホームページより)
- Razer Lanceheadの紹介記事やスペックなどについては下記の記事もご参考ください。
[clink url="http://www.razerlove.com/lancehead"]
RazerのAmazon店で購入できます
記事執筆時点では「予約」になりますが、すでにRazerのAmazon店やRazerzoneなどでも販売の受付が始まっています。
価格は10,584円。海外のAmazon.comでは、79.99ドルでしたので、無理に個人輸入する必要もありません。ちなみに、ワイヤレスのRazer Lanceheadは139.99ドル(約15,500円)でした。
今後、Razer Mambaは終息に向かうのか、Razer LanceheadのAFT(適応型周波数テクノロジー)の精度はどんなものか、気になりますね。
そういった意味では、「Razer Lancehead TE」は立ち位置として、中途半端な印象を持っています。
また近いうちに「Razer Mamba」 x 「Razer Lancehead」「Razer Deathadder」 x 「Razer Lancehead TE」なんて比較もしてみたいと思っています。