今回は、2017年4月に海外で発売されたRazerの新型ワイヤレスマウス「RAZER LANCEHEAD」を紹介します。例によって、まずは北米市場での販売で、日本国内発売を含め、世界市場への展開は、2017年5月から6月とのこと。この記事の執筆時点(6月15日)では何の音沙汰もありません。
毎度、絶妙なネーミングのRazer製品ですが、マウスには「Deathadder = オーストラリアに広く分布する毒蛇」、「Mamba = アフリカ南部産のコブラ科の毒ヘビ」といったように、ヘビに関係する名前が付けられます。
今回のLancehead(ランスヘッド)は「カイサカ」と呼ばれる毒ヘビのようです。
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Razer Lanceheadの紹介映像(Youtube)※音声が再生されますのでご注意ください。
AFT(適応型周波数テクノロジー)
Razer Lanceheadの注目すべき特徴は、Razer独自のAFT(適応型周波数テクノロジー)の搭載です。
AFTは、アダプティブ・フリークエンシー・テクノロジー(Active Frequency Technology)の略で、Razerのホームページでは
Razer Lancehead には Razer 独自の適応型周波数テクノロジー(AFT)を搭載し、100% 安定したデータ転送を実現。 高度なワイヤレス技術により、ミリセカンド単位の間隔で常に周波数チャネルをスキャンしてあらゆる干渉を検知、シームレスに使用周波数帯域を切り替えることにより、ラグのまったくないゲーミングマウスからシステムへのデータ転送を可能にします。
との説明があります。
要は、最も干渉の少ない無線周波数を自動的に選択することで、データ伝送の安定性と低遅延を実現しているとのことです。
Amazon.comで購入可能
海外では4月に発売されてますので、いつものようにAmazon.comのRazerストアでお値段を確認してみると、約15,500円(139.99ドル)。
同じRazer製品で競合する「Razer Mamba」と、ほぼ同額です。良心的ですね。
いや、高いのは分かっているのですが、Razerが好きすぎるとマウスで15,500円を良心的と言ってしまう自分が少し怖いです。。。
日本国内未発売のLanceheadですが、実は、このAmazon.comで直接購入ができ、もちろん日本に送ってくれます。送料やAmazonの手数料を入れると18,169円(記事執筆時点の為替レート)でした。概算ですので、前後する可能性もありますが、マウスは軽くて小さいので送料も少なく、意外と安く個人輸入ができます。
Razer Lanceheadのスペック
Razerマウスの中で、比較対象となりそうなのが、「Mamba」。
詳細なスペック比較は後日改めて記事にしたいと思いますが、大きな違いは、Lanceheadが、AFT(適応型周波数テクノロジー)により、無線信号のかつてない安定性と低遅延を実現しているという点です。これまで、無線のゲーミングマウスを敬遠していたゲーマーに朗報かも知れません。
また、予定として、Razer Synapse 3 (Beta) への対応により、Lanceheadのセンサーやボタンカスタマイズ、Chromaライティングの設定を本体内蔵のフラッシュメモリにも保存できるようになっているとのことです。いつもと違うパソコンでLanceheadを使う際に、クラウドからカスタマイズ設定を読み込まなくてもよくなったということですが、私も含め、一般の人にどれだけ恩恵があるのかは少し疑問です。
スペック
- 16,000DPI 5G レーザーセンサー
- 対スピード性能:210インチ/秒の加速度50G
- アダプティブ・フリークエンシー・テクノロジー(ATF・適応型周波数テクノロジー)
- Razerメカニカルマウススイッチ
- On-The-Fly 感度調整
- ゲーミンググレードのタクタイルスクロールホイール
- 左右対称デザインとラバー製サイドグリップ
- カスタマイズ可能な1680万色のトゥルーカラーオプションを備えた Razer Chromaライティング
- 個々に設定可能な9つのHyperesponse ボタン
- 1000Hz Ultrapolling
- 2.4GHzドングル
- Razer Synapse 3 対応 (Beta) 近日対応予定
- 2.1 mのUSB充電用編組ファイバーケーブル
- 電池寿命:約24時間 (ライティング使用時)
サイズ
- サイズ:117 mm (長さ) x 71 mm (幅) x 38 mm (高さ)
- 重量: :111 g (ケーブルを除く)
Razer Lanceheadの日本国内発売は、2017年5月から6月とのこと。ただし、Razer製品のこういった世界市場への展開の投入スケジュールは、あまりアテにはできません。
また、Lanceheadの別バージョンとして、有線マウスの「Razer Lancehead Tournament Edition」もあります。搭載するセンサーにも違いがあり、通常のLanceheadがレーザー式であるのに対し、Tournament Editionは光学式(オプティカル)になっています。
当初の発表では、Razer Lanceheadよりも、Razer Lancehead Tournament Editionのほうが、日本では早く発売される(2017年4月から5月)とのことではあったようでした。