「日本のだいたい中心(岐阜県)からRazer愛を叫ぶ」は、私が愛してやまないRazer製品を紹介していくコーナーです。定番のものから日本未発売のレア物まで様々な製品をレビューします。
ゲーミングデバイスでは他の追随を許さないRazer。ゲーム好きなら誰でも一度はあこがれ、その高額の壁にひるんだ経験がありますよね?
Razerから配信(ブロードキャスト)関連の新製品「Razer Kiyo(レイザー キヨ)」と「Razer Seirēn X(レイザー セイレーン X)」の発売が発表されました!
Razer Kiyo(レイザー キヨ)はリングライトを搭載した配信向けデスクトップカメラ。Razer Seirēn X(レイザー セイレーン X)は高品質のコンデンサーマイク「Seirēn」シリーズのエントリーモデル。
ゲーミングマウスやキーボード、ヘッドセットに比べて、Razerの配信(ブロードキャスト)関連の製品は馴染みが薄いかも知れませんが、「Razer ブロードキャストスタジオ」と銘打ってラインナップを整えつつあります。
今回の記事では、誰でも気軽に自宅でゲーム配信ができる「Razer Kiyo」と「Razer Seirēn X」について見ていきたいと思います。
Contents
リングライト搭載のデスクトップカメラ「RAZER KIYO」

Razer ブロードキャストスタジオ
RAZER KIYOの特徴1:気軽に配信が可能
ほとんどの配信者は自宅に配信用のスペースなどを設けずにその都度、カメラやライト、マイクといった機器をセッティングをしていると思います。また、陰影を少なくするためにどうしても大がかりで複数のライトが必要になってしまうため、スペースの問題もあり、気軽に配信という訳にはいきません。
Razer Kiyoは、持ち運びが簡単なこの小さな1台で、カメラ、ライト、マイクの機能を併せ持ちますので、気軽に本格的な配信ができます。
使い方によっては、自身を写す以外にも商品紹介動画にも便利そうです。
RAZER KIYOの特徴2:多段点灯式リングライト
Razer Kiyoのカメラレンズ周りにある12個のLEDライトは12段階に明るさ調節ができます。これにより均等な光量と光源のライティングが可能に。
明るさは「10Lux@1m」と数字的にはやや物足りなく感じますが、モニターの上に設置するデスクトップカメラであることや、配信者との距離を考えると必要十分ではあるかとは思います。

Razer Kiyo(キヨ)
もうカメラの画を取るために複数の光源を用意する必要はありません。Razer Kiyo はユーザーに均等な美しさを浮きだたせるライティングを当て、同時に強烈な陰影を排除します。(RazerのHPより)
RAZER KIYOの特徴3:フルHDで配信可能
Razer Kiyoは1080p@30fps(フルHD)/720p@60fpsで配信が可能です。
ゲーム配信者としてはできる限り高画質で配信をしたいところですが、視聴者のネット環境や動画配信サーバーへの負荷を考えると動画データ量を小さくもしなくてはなりません。つまり4K動画撮影ができるような高スペックなビデオカメラは動画配信には必要ないということです。
YouTubeのHD画質は「1080p@60fps」もしくは「720p@60fps」となっていますので、Razer Kiyoは動画配信スペックも必要十分といえます。ちなみに地上デジタル放送はフルHDで29.97fps、映画は24fpsくらいだそうです。
また、定番の配信ソフト「Open Broadcaster Software(OBS)」 やXsplitにも対応しています。
高品質コンデンサーマイク「RAZER SEIRĒN X」
「SEIRĒN(セイレーン)」シリーズのエントリーモデル
「Razer ブロードキャストスタジオ」の2つ目の新作は高性能コンデンサーマイク「Seirēn(セイレーン)」シリーズのエントリーモデル「Razer Seirēn X」。
2015年に発売された「Razer Seirēn」と「Razer Seirēn Pro」は高性能な反面、それぞれ34,900円、22,800円と非常に高額でした。
「Razer Seirēn X」は、Seirēnシリーズの名に恥じない最低限の性能は維持しつつ、13,880円とコンパクトなサイズと共に価格も押さえられています。

Razer Seiren X(レイザー セイレーン X)
Razer Seirēn X は配信の品質を向上させることを専門に設計されたマイクです。このマイクは不要な背景ノイズを戦略的にフィルタリングし、また振動を吸収するための内蔵式ショックマウントを搭載。(RazerのHPより)
RAZER SEIRĒN PRO
RAZER SEIRĒN
RAZER SEIRĒN Xの特徴1:不要なノイズを取り除き明瞭な音声
Razer Seirēn Xでは、これまでのSeirēnシリーズのカーディオイド集音パターンを越える「スーパーカーディオイド集音パターン」を使用することで、より鋭い角度で不要な背景ノイズを取り除いた音声を録音できます。

スーパーカーディオイド集音パターンイメージ(RazerのHPより)
ただ、Razer SeirēnやRazer Seirēn Proのように録音パターン(カージオイド、ステレオ、全方向、双方向)を選ぶことはできません。
また、ポップノイズを除去するハイパスフィルター(Razer Seirēn Proの機能)もありませんので、ポップブロッカーを別途購入したほうがいいかも知れません。(※サイズは必ず確認して下さい)
キクタニ ポップブロッカー ネット直径10cm
RAZER SEIRĒN Xの特徴2:内蔵式ショックマウントが振動を吸収
デスクの上にマイクを置いて配信していると、いかにコンパクトとは言え、手やコントローラーが当たってしまうようなこともあるかと思います。Razer Seirēn Xではショックマウントが本体に内蔵されていますので、急な衝撃による振動を軽減して当たりノイズを防いでくれます。
Razer SeirēnやRazer Seirēn Proでは、ショックマウントは外付けで別売り(6,800円)でしたので、この点はRazer Seirēn Xが長けています。
RAZER SEIRĒN Xの特徴3:設置場所を選ばないコンパクトさ
左(スマホでは上)の写真はRazer Seirēnで高さは298mm。
右(スマホでは下)の写真はRazer Seirēn Xです。サイズは現時点では公開されていませんが、Razerのホームページでもコンパクトさを強く謳っています。隣に移っているのはRazer BlackWidow X TE Chroma。写真の角度から比較は難しいですが、テンキーレスキーボードの横幅の半分よりやや大きめの高さに見えます。BlackWidow X TEの横幅が360mmですので、Seirēn Xは200mmくらいの高さではないかと思います。

Razer Seirenの大きさ(RazerのHPより)

Razer Seiren Xの大きさ(RazerのHPより)
Razerのツイート内の動画でもサイズ感を確認できます。
Check out what @ThePrenti, @JustJamieHDG & @RageDarling had to say about the Razer Kiyo and Seirēn X. More here: https://t.co/pavNnf4zH5 pic.twitter.com/ymyYeZ1GZ6
— RΛZΞR @ TwitchCon (@Razer) 2017年10月21日
RAZER SEIRĒNとRAZER SEIRĒN PROとの違い(スペック)
RAZER SEIRĒN X | RAZER SEIRĒN Pro | RAZER SEIRĒN | |
---|---|---|---|
サンプリングレート: | 最低 44.1kHz / 最高 48kHz | 192kHz | 192kHz |
ビットレート | 16bit | 24bit | 24bit |
マイク感度※ | 17.8mV/Pa (@ 1kHz) | 4.5mV/Pa (1kHz) | 12.5mV/Pa (1kHz) |
※入力感度はその数値が0に近いほど感度が良くなります。
いかがでしたでしょうか?
2017年、Razerではゲームプレイヤー向けのゲーミングキーボードやマウス、ヘッドセットの新作を続々と投入しています。
そして今回は、配信者向けデバイスとして一気に2つの新作を発表しました。
Razer KiyoとRazer Seirēn Xは気軽にゲーム配信ができるデバイスとして、配信者の大半を占めるカジュアルユーザーとこれから配信をしてみたいと考えるエントリーユーザー向けに最適な製品であると思います。
私もこれを機にゲーム配信者デビューをしてみたいものです。
下手すぎて目も当てられませんが。。。